債権をなぜ持つのか?

2020年10月7日

私はeMAXIS Slim先進国債権とeMAXIS Slimバランスを通じて債権の資産を持っています。先進国債権はeMAXIS Slim全世界と1:4の割合で購入し続けています。リスク資産は株式だけでOK論もそこそこ見受けられるのですが、その度胸がなく申し訳程度に債権をいれて、株が崩れた時の買い増し資産にしたいと思ったからです。バランスの方は勝手に調整してくれますので、基本的には買いっぱなしです。タバコをやめたので浮いた分(月15,000円)を買っています。

債権でも暴落することはあるのかもしれませんが、株ほど暴落することは歴史的にもないといえます。このため、一定の割合を債権にしておくことで、株が暴落したときの精神を安定させる効果と株を安値で買うための貯金のような効果があります。

このため、債権でなくても十分に無リスク資産を持っていれば、わざわざ債権を買う必要はありません。私も債権を買わずに株式に回す金額を少し抑えるという選択肢もあったのですが、どうも銀行口座に寝かしておくのがもったいなく、比較的低リスクで銀行口座よりはリターンが望めるという思いから株:債権=4:1の割合でスタートしました。これはウェルスナビの最も高いリスク許容度設定の時のの資産割合を参考にしたものです。

最初に購入してから2年程度経過しましたので、振り返ってみます。

この2年間で金利は低下しましたが、少し円高に触れていますので、債権にとってはぼちぼちな環境であったと思います。最も下がった時で-2.5%程度、現時点では7.46%です。2年で7.46%なら上出来かなと思っています。また株式の方ではコロナ暴落で100万円を超える含み損が出たこともあったのですが、債権の方は下がってもまだプラスをキープしていました。非常に良い精神安定剤として活躍したのです。

一方、同じように預金よりは良いかと思って3年半ほど前に一般NISA口座で購入した国内債権の方は今ひとつです。当時はロボアド中心でしたので、対して勉強もせず銀行で証券口座を開設して買ってみた結果がこちらです。

東京海上さんのページからグラフを拝借します。

濃い青色の分配金込みの基準価額は微妙に上がっているのですが、2年半近くかけて1.12%のプラスです。今はプラスなのでまだ良いのですが、結構長いことマイナスが続きまして一時-2%程度まで落ち込みました。預貯金がわりの債権でまさかこんな経験をするとは。今思えば、あのタイミングでこれを買ってはいけなかったなと反省できるのですが、当時はよくわからず債権は安心と思っていました。

損はしていないのですが、もし正しく学習して同額を先進国債権に回していたらと思うと、少し損した気分になります。

気をつけるべきポイントはまた次回にでも回したいと思いますが、2020年10月現在、国内債権は買わない方が良いと私は考えています。買うなら先進国が良いでしょう。