リスクは小さい方が良いとは限らない
リスクという単語は、あまり良い意味では捉えないですよね。私は仕事柄、リスクを説明することがよくあります。仕事の場では、リスクのことを「何か悪いことが発生する可能性」として使います。可能性ですので悪いことが起きる前に、いろいろと対策を提示したりすることになります。
リスクという単語は私のような捉え方をしていると、投資の話になった時に少し困ることになります。投資の世界では、リスクというのは価格の振れ幅のことであって、必ずしも悪いこととは言えないようです。例えばある株や投資信託を1年前に100円で買って、今110円とします。この場合に直線的に100円から110円までじわじわあがっていくと、リスクは5%程度です。一方、期間中急に50円付近まで落ちてその後150円付近まで上がった後に110円で今を迎えましたとなると、リスクは50%くらいということになります。また、100円で始まってまっすぐ150円まであがったあとに、まっすぐ110円まで下がってきた場合は大体25%くらいです。
リスクはジェットコースターの怖さみたいなもので、子供向けのものは高低差も少なく低リスク、絶叫マシン好き向けのグルグル回るようなものは高リスクということになります。しかし、必ずしも悪い(値下がり)だけではなく、価格の振れ幅のことですから、良いこと(値上がり)の場合もあるということがわかり、私はすっきりしました。
これまでに投信を選ぶ時に出てくる過去のリターンはすんなり飲み込めたのですが、リスクってなんだろうなと思っていたからです。過去の終わったことについてのリスクってなんだろう?リスクはこれから嫌なこと(値下がり)が起きる可能性なんじゃないの?という思考です。これは私が金融業界のリスクという単語をプロジェクト管理のリスクという単語で捉えていたためであったということがわかりました。
このリスクとの付き合い方ですが、若い世代はハイリスクのものでも期待リターンがあれば、もし大きく下がっても戻ってくるのでOKだと思います。しかし、もう現役のサラリー収入がなく、取り崩すだけということであればあまり大きなリスクは困りものです。高リスクの結果、目先上がればラッキーですが、下がれば地獄です。
私は、資金の一部を個別株のリスクに晒そうと考えています。まだ銘柄探しなどは行っていませんが、極力値下がりの余地が少なく、値上がり銘柄を見つけて3-5年の中期保有で大きく伸ばすことを目的としています。しかし、基本はビビリですので、土台にある本業のサラリー収入とインデックス投信による年5%程度のリターンは積立額も含めて維持して行こうと考えています。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません