マイナンバーカード交付申請書が勝手に送られてきました!!
昨日、壊れたダイニングセットの替えを発注して帰宅した際にポストを確認すると、家族4人分ののマイナンバーカード交付申請書が届いていました。特に私からリクエストしたことはなく、勝手に送られてきたものです。
3月から健康保険証がわりに使えるようになるタイミングで普及を計りたいと言うことでしょうか。私はマイナンバーカードを持つことにメリットを感じていませんので、特に申請する予定はないのですがざっくりおさらいをしてみます。
マイナンバー制度とは
内閣府のWebページの案内によると、3つの目的が書かれています。

これらを実現するためにマイナンバーを導入したということなのですが、1番目の公平・公正な社会の実現(給付金などの不正受給の防止)は当たり前のことですね。マイナンバーがないとできない理由がいまひとつ理解不能ではありますが、縦割りになっていて社会保障の部課と税徴収の部課が連携できていないとかでしょうか。納税者の立場からしてみればメリットというよりは、普通の状態になるだけなのに、多額のシステム投資や事務費用(3,000億円程度)がかかっているので是非とも失敗なく進めていただきたいです。
2番目の利便性向上ですが、これは嬉しいポイントです。現時点で私が実感しているところとしては確定申告時の添付書類が少し減ったことくらいでしょうか。
3番目の行政の効率化も当たり前の話ではあるのですが、マイナンバーを利用するからには、もういちいち申請書類に住所や氏名を記載しなくてもいいようにしていただきたいです。
マイナンバーカードとは
写真付きの本人証明書類として使えるプラスチックカードで、ICには証明書が含まれています。マイナンバーカードを持つメリットを同じく内閣府のWebで案内しています。

私の場合は、身分証明書は運転免許証で良いですし、住民票とか印鑑証明なんて数年に1度取るくらいですし、土日や夜間対応の窓口もあって別に不便は感じていません。マイナポイントはマイナンバーカードを普及させるための時限的な措置でしかありません。わざわざ5,000円のために手間をかけようとは思いません。健康保険証として使えるのは便利かもしれませんが、あくまでも病院や薬局での話です。健康保険の福利厚生施設等で保険証の提示を求められることがあるのですが、マイナンバーカードで代用できるのは保険適用の場面だけですから、引き続き保険証を持ち歩かないといけないことに変わりはないように思えてならないです。最後の申請がオンラインでできるというのも便利なのですが、今のところ確定申告くらいです。年に1回しか便利さを享受できません。ちなみに、私は税務署まで徒歩圏内に住んでいますので、今のところはオンライン申請を利用するつもりはありません。また、オンライン申請はマイナンバーカードがなくてもできますので、マイナンバーカードでも利用できるというのが正しい理解になります。
結局なぜ普及しないのか?
私と同じように多くの人がマイナンバーカードに魅力を感じていないからに他なりません。一部の敏感な方は個人情報について心配している方もいるようです。私はマイナンバーカードを持つことによって個人情報がリスクに晒されることはないと思っていますが、なんかよくわからない番号をつけられてそのカードを作れと言われても見返りもないのにはいはいと従う人は少ないということだと思います。デジタル庁発足とともに任命された平井大臣は的を得た発言をされていて、個人的には好感を持っているのですが、マイナンバーカード普及の道のりは長そうに思えてなりません。
社会問題化している相続財産の持ち主を探すのが大変問題なども、全部マイナンバーと引っ付けてしまえば解決するように思えますが、今のところ不動産登記にマイナンバーは不要になっていて、誰もこのようなユーザ目線で物事を考えていないか、官僚の頭が良すぎて庶民には理解不能なのかのどちらかかなと思います。
マイナンバー制度にマイナンバーカードは不要なのでは?
そもそもなぜ普及させたいのかが理解に苦しむで、マイナンバー制度の目的3点はいずれもカードなどなくても番号があれば良いのではないかと思います。番号が統一されてなかったから横の連携ができない、同じような手続きをいくつもの窓口でしないといけないし、役所の方も手間がかかるといったことは番号があれば解決しますよね。ですからマイナンバーの利活用が進んでいないことが問題というのは理解できるのですが、カードが普及しないことが問題であるかのような報道を目にしながら、手段が目的化しているのではないかと心配になってきます。
普及に向けて勝手に提言
基本的にはカードが増えることが嫌という人が一定数いると思いますので、持っても持たなくても同じなら持たないという選択をする人がいます。私もこのタイプです。ですので、もっと日常的に利用可能なものとして発展させる必要があります。
そのためには、たまにしか機会がない行政手続きが便利になるとか、どうでもいいと思うんですよね。むしろマイナンバーと本人認証のプラットフォームを利用者本人が選択できる状態で、民間解放すれば良いのではないかと思います。この民間解放によって、ポイント事業者がマイナンバーカードをポイントカードとして利用できるようになり、1枚で大手ポイントサービスを全て対応することも可能になってきます。同じように交通系ICなんかも現在は相互利用が進んでいますので、マイナンバーカードに載せることができると思います。こちらは単純にチップを載せるだけですが、本人認証をしたものは定期も使えるとか、段階的な情報連携とサービス連携ができて、本人が選べるという形が良いと思います。
流石にクレジットカードは国際規格に合わせて行く必要があり難しいとは思いますが、ポイントカードと交通系ICをマイナンバーカードに載せることができれば、毎日の利用するもので1枚に集約できれば非常に便利です。これらが実現する頃には至る所でマイナンバーカードのリーダーが稼働することでしょうから、写真や氏名、住所をカードに印刷するのははやいうちにやめてしまった方が良いかと思います。もっとデジタルな本人確認、住所確認ができるはずですので、カード自体はなくしても大丈夫ですよと言えるような作りにしておいた方が魅力が増すからです。
あとベタなところでは、マイナンバーの普及によって行政が効率化されるらしいので、だったらマイナンバーカードを持った人は税率を少し下げますよと言ったオファーがあっても良いのではないかと思います。マイナンバーカード提示で消費税が1%下がりますとか簡単にできそうですよね。この時の情報を使って、お年寄りの見守りサービスなんかにも応用できそうな気がしてきました。
私は制度設計に関係のない立場ですので勝手にあれこれ言えますが、おそらく実現する日は来ないと思いますので、相当便利になるか義務化されるまではカード不保持を維持する予定です。
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