【NISA】インデックス投資家が個別株を始めたらどっち?

先日、7078INCLUSIVEを売却した際に20万円ほど利益が出ましたので、特定口座(源泉徴収あり)を選択している私は4万円ほど源泉徴収されました。4万は結構大きな金額です。私の2021年の個別株投資の目標は100万円ですから、約20%の税率だと税引き前で125万円を出さねばなりません。

そこでNISAの出番ですが、私は現在つみたてNISAを選択しており、利用済みですので今年はもう変更できません。NISA制度の変更は利用していない時に限り、途中で変更できるようになっています。しかし、来年から変更した方が良いのかもしれませんのでシミュレーションしてみます。

つみたてNISA継続の場合

以前の記事でmyINDEXにより私の現在のポートフォリオは過去20年で6.5%のパフォーマンスであったことから、6.0%で計算します。

複利計算になりますので、利益を計算するときは次のような式になります。

元本×(1+年利)運用年数 −元本=利益

iPhoneの電卓アプリを横画面で使うと、べき乗計算も簡単にできますが、答えは88.3万円になります。これが利益額ですから、節税額は17.7万円でした。100円の単位を四捨五入してます。

一般NISAにした場合

一般NISAは個別株取引用ですから、どの程度の利率になるとつみたてNISAとイコールになるのかを弾いてみます。税率は投資信託でも株でも同じですから、88.3万円の利益が出るところがボーダーラインになります。2023年までのNISA制度なら120万円までの投資枠がありますので、88.3÷120=73.6%となります。120万円ぴったり使って、73.6%の利益が出れば一般NISAの方がお得ということになりました。個別株で120万円をぴったり使うのは難しいですが、試算ですのでここでは目を瞑っておきます。

2024年からのNISAでは?

2024年からの新制度では、122万円のうち20万円がつみたてNISAと同じような長期投資向け商品に限られ1階部分などと呼ばれています。また、102万円が株など限定で逆に投資信託はダメということのようで、2階部分などと呼ばれています。また、20万円の1階部分は5年経過後につみたてNISAへロールオーバ可能とありますので、20万円を25年非課税で運用可能(のはず)です。先ほどと同じ要領で計算すると、65.8万円の利益が25年後にでていることになり、節税効果は13.2万円になります。

そうするとつみたてNISA(17.7万円)と1階部分(13.2万円)の差額は4.5万円になります。この4.5万円を2階部分の節税額として逆算すると、22.5万円分の利益を出す必要がありますので、22.5÷102=22.1%の利益率で良いと言うことになります。

(まとめ)で、どうする?

つみたてNISAのインデックス投資は長期保有すれば5%とか6%あたりは無理なく達成できると思います。一般NISAで必要な利率73.6%ですが、これは正直結構難易度高いんじゃないかなと思います。私は税引き前で125%が目標になっていますが、運に左右されるところもあり高い確率で達成できるか?と問われると自信を持ってYesとはなりません。なので2023年までは現状維持が確定しました。

一方、新制度では20万円1階部分をつみたてNISAにロールオーバーできるメリットがありますので、2階部分は22.1%で達成できます。22.1%も簡単ではないと思いますが、現実味のある数字になってきます。もう少し詳しく新制度について調べて、この試算の前提が崩れないかを確認する必要がありますが、検討の価値は十分にありそうです。2024年の話ですからまだ3年近くあります、ボチボチ調べて2年半後には決めたいと思います。

不安材料

ここまで一生懸命試算してきたわけですけども、一つ不安材料があります。それは税制変更です。昭和の時代は非課税だった上場株式等の譲渡所得に対する課税ですが、格差是正のために導入されたということもあり、そう簡単にはなくならないだろうと考えています。。逆に増税の可能性ですが、こちらも当面ないんじゃないかなと思います。株価が下がることは政治家としては避けたいため、マーケットに水を刺すようなことはしないでしょうし、貯蓄から投資へ(そして老後のコストを自分で賄え)といっていることがその理由です。

あまり深く考えたところで、自分には決定権がないので仕方ないですね。変わったら変わった時にまた考えます。

インデックス投資のバイブル