個別株の怖さ
こんなニュースを見かけました。
王道のインデックス投資よりも個別株の騰落率に魅了され、最初は順調に良いパフォーマンスを出したものの、ポジションを増やしすぎたことと、安易に銘柄選定を行ったことより利益が吹き飛んだという内容です。
最近は上げ相場ですからインデックス投資でも過去平均よりは良いパフォーマンスが出ています。私の場合は2020年のつみたてNISA講座で毎月均等投資した40万円が、本日時点では97,697円の含み益ですので、年始に一括投資していたとして計算しても年利24.4%です。投資元本は40万円ですので、20%超の利益になっています。2019年分は同じく総額40万円を毎月均等積み立てで、123,592円の含み益ですので、年利14%を超えるパフォーマンスになります。
個別株では年間で10倍になるような銘柄も存在し、特にコロナの影響で経営実態を反映せずに売られすぎた銘柄も多数あったものかと思います。このようなリスクに魅了されて過剰にポジションを積んだ結果、最初のうちは良かったものの、ビギナーズラックであったことに気がつかず、過剰にポジションを積んだ結果、これまでの利益を飛ばしてしまったという方がいらっしゃるようです。
実際私も1月上旬に9万円ほどで購入した銘柄が、2月下旬に30万円になりましたので保有期間が50日程度で3倍強になりました。年利に換算すると単利でも1460%になり、50日刻みの複利なら157,000%のパフォーマンスになりますので、これは魅力的ではあります。その後またストップ高になっていましたので、結果的には保有していた方が儲かったわけですが、デイトレ勢が参入してきたと思われ値動きの範囲が私のリスク許容範囲を超えたために売却しましたので、それほど後悔はしていません。
私はこのニュースの当事者のように大幅にマイナスになる危険性を考慮して、全額を失ってもリカバリ可能な100万円を個別株投資の元本として設定しています。それは過去のFX等の失敗から学習したものです。個別株は確かに一撃で10倍とか100倍とか狙う事ができますが、下げたまま上がってこないということも起きます。インデックス投資では最長でも5年くらいで暴落前の水準に戻ることが過去の値動きから予測できるため、特に若い世代にとっては暴落は嬉しいイベントとして捉えることができます。保有し続ければ戻ってくると思えるので、むしろ買い増しのチャンスだと考えることができます。しかし、個別株では下げた後に戻って来るかどうかは分からず、戻ってくる自信がなかったり、不安に耐えられないと損切りをして、悪いことにそれを正当化してしまいます。
このため、私は個別株を買う時点で値上がりが確信できるものでなければ手を出しませんし、保有期間中に50%程度の値下がりはあり得るものとして想定していますが、判断を誤ることもあり得るために投資元本を100万円に設定してキルスイッチとしています。
もし元本の100万円を失った場合はインデックス投資のみに戻るのみです。明日は我が身だと思い、調子に乗らないようにしていきたいと思います。
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