コストで選ぶならETFより投資信託

今日は私もお世話になっているGFSの掲示板で見かけた質問のやりとりから派生した私の主張をお伝えしていきたいと思います。

一般的にETFは投資信託と比較して低コストだと言われています。比較しやすいS&P500についてetf.comで調べてみました。

ヴァンガードとブラックロックが同率で経費率が0.03%となっています。一方、国内投信はeMAXIS Slimシリーズを見ておけば間違い無いのですが、一応楽天証券でスクリーニングして結果を確認します。

調べるまでもなくeMAXIS Slimが最安ですが、0.0968%ですから最安のETFとは3.2倍もの開きがあります。投資信託のコストは信託報酬だけではありませんので、上位の2つについて実質コストを確認します。つみたて米国株式とSmart-iはまだ1年経過していませんでしのたので、比較が面倒ですから、iFreeのものを引っ張ってきました。

eMAXIS Slim
iFree

するとeMAXIS Slimは0.163%、iFreeは0.278%ですので、それぞれ最安ETFの5.4倍と9.3倍になります。確かにETFは安いです。

しかし、ETFは大体2%くらいの配当が出てきます。VOOは直近1年で1.61%、IVVで1.72%でした。NISA口座で持っていれば配当は非課税ですが、あくまでも国内課税分に限られます。現地課税分で10%引かれた場合、それぞれ0.161%と0.172%になります。税金はコストではないのですが、運用資産が目減りするという意味でコストとして捉えると、ETFは経費率の0.03%と合わせるて年率0.2%前後になります。この結果、eMAXIS Slimの方が安くなり、iFreeも0.308%ですから、約9倍だったものが1.5倍くらいまで肉薄してきます。

ETFは売買に片道0.495%の手数料もかかる一方で、ここでピックアップしているような超低コスト投信は売買の手数料はかかりませんんし、大体どの証券会社でも投資信託を保有していると0.048%分くらいのポイントが保有している間ずっともらえますので、実はETFよりも低コストインデックス投信の方が低コストというのが私の持論になります。加えて、せっかくNISA等の非課税口座で持っていても配当として吐き出された分を再投資した分は、その年の枠が残っていればまた非課税口座に繰り入れることができますが、枠を使い切ったり制度終了後には課税口座へ振り出されることになり、配当に対する税率は外国分が10%で国内では残った90%に対して約20%課税されますので、28%になってしまいます。

このような理由から長期保有前提のインデックス投資では、素直につみたてNISAで国内籍投信を買って、非課税期間の20年を、保有していることすら忘れているくらいの感覚で過ごすのがおすすめになります。

投資信託海外ETF(NISA)
売買コスト0円片道0.495%(上限$22)
保有期間コスト0.163%〜0.03%〜
配当・分配金なし1-2%
配当・分配金にかかる税金なし10%〜28%
再投資にかかるコストなし片道0.495%(上限$22)
その他保有期間中保有金額に対して0.048%程度のポイントがもらえる
楽天カード投資で投資時に投資額の1%のポイントがもらえる
売買手数料に対して1%程度のポイントがもらえるので、投資額に対しては0.005%程度

ただ、海外ETFには圧倒的な純資産規模と流動性、それからETFと投信の大きな違いである売買価格のコントロールが可能です。特に投資信託は売買価格はコントロール不能で、相場が動いているときだと注文出してから約定するまでに5%くらい値動きすることもありますので、タイミングを図りたいという方はETFを選択するのが良いかと思います。コストでは無いところでETFはETFなりの良さがあるんですね。また、取り崩す世代になったときに配当で定期的に現金化するためにETFを保有するというのもアリだと思いますが、証券会社でも投資信託の定期定額売却ができたりしますので、あまり大きなメリットではないと思います。