格差が拡大することは当たり前
ここのところ、株式以外もビットコインとか価格が上昇していることもあって、ニュースなんかで投資ができる富裕層はより豊かになり、そうでないもののうち特に旅客、宿泊、飲食などの業界は悲劇的なダメージによって格差が拡大しているという報道を見かけます。
格差拡大については、コロナがなくてもアベノミクス相場で、、、とかことあるごとに手を替え品を替え、課題提起がなされていますが、頂点に立つ人や低位層にいる人が入れ替わることはあっても、大きな枠組みで見たときに基本的に格差は拡大していくのが資本主義の構造なので、永久に解消はしないと思うんですよね。1億円くらい持っている人が利率1%で運用したら、働かなくても100万円入ってくるのですから、普通の人が頑張って年間100万円分残業してようやく同じスタート地点に立てるわけです。
ピケティさんがr>gの法則というを発表して、一時期はものすごくテレビでよく見かけていましたが、rは平たくいうと投資から得られる収益のことで、gが働いて得られる収益ということらしいです。資本家の集団は労働者の集団よりも稼げるということですね。社会全体でr>gが成り立つのであれば、投資している人が働いている人より多いということはないと思いますので、一人当たりの収益も投資している人の方によってくるということが言えるかと思います。
実際、地主の家系の人とか、本当に羨ましいなと思いますよね。相続の時に少しずつ減っていくかもしれませんが、先祖代々持っている土地を使って、地代を得たりアパートか駐車場経営で賃料を得たりできるわけですから、私のようなごく一般的な家庭で育ったものとはスタート地点が違います。事業家の家系の方も同じように、事業を保有していることによる収益がある程度あり、2代目3代目の方が経営に向いていなくてもプロ経営者を雇うことによって事業を維持できますし、事業から得る収益は自分が会社員として得る給料よりは普通多くなると思います。
このように格差は基本的に拡大していくものだとして、それを無くそうというのは資本主義をやめようということに近いことになり、じゃぁ社会主義にしたらどうか?というと、歴史からうまくいかないということがわかっていますので、嫌でも格差社会とは付き合っていかなければならないというのが現状かと思います。一部例外的に資源が豊富な国家は社会主義的な制度のもとでもうまくいっていますが、それは国自体が価値ある資源を多く有しているので、価値を切り売りし続けることによって成り立ちます。このため、日本のようにあまり資源のない国家では、価値生産が衰えてきて衰退していくという結末が予想されるのです。
ただ、実際には格差が問題というよりは、貧困の問題なんだろうなと感じていて、そこは生活保護とかさまざまなセーフティネットでカバーされるという仕組みで、まぁまぁよくできているなと思います。一度そのレベルになると、なかなか抜けるのが難しいというのは確かにその通りですが、それは別に年収500万円の人が2,000万円になるのは難しいっていうことと大差はないと思うので、貧困層に限った話ではないと思っています。投資するゆとりがない間は、労働で稼いだり、最近だとインターネットの力を利用して稼いだりするしかないので、一段上に行こうと思うと、働く時間で頑張るか、働く内容で頑張るしかありません。
私は運もあって、そこそこ良い環境にいさせてもらっていますが、人が嫌がることや人ができないことをやるように心がけていたり、結局評価する人も人なので仲良くするために高い費用をかけてゴルフをやってみたりとしてきた結果でもあります。方法論は人それぞれだと思いますし、職種や業種によっては難しいこともあると思いますが、しっかり本業で稼げるようになって、日々の生活にゆとりができたらその分を投資に回して、少しずつでもrの部分を増やしていくってことが長い目で見ると大切なんだなと実感します。またコロナの影響で本業の収入が大きく落ち込んでいる人がいるのと同じで、投資の方も暴落することはありますので、そのような時にパニック行動を取らないようにしないといけないですね。
先日読んだ本に本業と投資のバランスに関することを書いてあって、私はまだ本業とバランスが取れた投資手法というのをどうしたら良いのか、まだ答えに辿り着いていないのですが、その理屈については時間をおいてしっくりくるようになってきました。
私はまだ投資をきちんと始めて3年ほどしか経っていませんし、住宅ローンも多く残っていますので、まだまだマス層ですが、富裕層目指して投資も本業も頑張っていきたいと思います。
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